摂食反射

そんなつまらない飲み会なのに、なぜ二日酔いになるまで飲むのかと問われれば、答えはこれ。摂食反射。
マウスの目の前に餌を置き、飽食状態になるまで食べさせると、マウスは摂食をやめる。けれども、そのマウスの尻尾を機械ではさんでやると、途端にマウスはまた摂食を始める。なんらかのストレスが加わると、動物は食いだめをしようとする、そういう反射があるのだ。
私も、気を使う人々に囲まれ、気まずく話題を探し、なんとか友好的に時間を過ごしていこうと努力する中で多大なストレスを感じ、その結果、膨大な量のおつまみを食べ、目の前にある水割りをがぶがぶ飲んでいくのだ。
別に楽しくて酔っ払っているわけではない。逃避のために酔っているのだ。そういう飲み方もある。ほんとうに心を許せる人と美味しい物を食べ、おいしいお酒を飲んでいるときには楽しく酔うことができるし、そういう時間は至福の時間だと思う。