経営者の孤独

透析という業務は、他の医療に比べて、業務内容として変化に乏しい。
忙しいのは透析開始のときと終了の時だけで、間の3,4時間はほとんど変化はないので、ただの待機時間となる。
実際は透析中に体調が変化したり、血圧低下から迷走神経反射が起こって意識を消失したり、割といろんなイベントも起こるので、待機しないわけにはいかないが、何も起こらなければ暇である。
透析のスタッフが、開始時と終了時の忙しさを理由に、スタッフの増員を希望するわけだが、他は暇なのだから、開始と終了の時間がずれていくように工夫するとかで対応してもらうべきと考えている。
実際、職員休憩室に籠って、ガーゼを畳んでいるのか何か知らないが、ほとんど姿を見ないスタッフもいるし、一度勤務状況をきっちり追跡すべきかと、考えている。あまり手綱を締めすぎるのも問題あるとは思うけれど、ぶらぶらしているだけで給料がもらえると勘違いされては困る。


と、経営者視点で、スタッフに不信感を持ってみたり、友達になりたいので、共通の話題を探してみたり、どうも自分の立場は安定しない。
利害関係があるもの同士、決して心からの友達になれはしないのは分かってはいるのだが、それでも、気兼ねなく仕事の愚痴とか、趣味のこととか、気軽に、無理な営業スマイル抜きで、聞いてもらえる、話し合えるような相手が、一人も周りにいないと言うのは寂しいものだ。