科学は宗教?

科学も宗教の一種だという人がいる。
信じるかどうか、という点について同じだという主張は表面的には正しいように見えるが、
実際は、信じるに至る過程がかなり異なるので、同一視するのはどうかと思う。
科学には、客観性、予測性、再現可能性など、理論が説得力を持つための、さまざまな要件がある。
それに対して、宗教は、もちろん多くの人に受け入れられるかどうか、という点では説得力の問題はあるのだろうけれど、基本的には盲信である。
科学が宗教の一種だ、という人は、科学のことを十分に勉強してからそういう発言をすべきで、科学的手法には、宗教とはまた違った意味で歴史と、積み重ねられてきたものの重みがある、と私は考える。