アヒルのドレイクスティール

昨日は裸の王様という劇団四季の劇を見て、四面楚歌の王様に心から同情。数の暴力状態に観客を巻き込むという手法に疑問を感じた。

まあ、それはそれとして、王様関連で思い出したのが、子供用のサンリオのDVDに収録されていた上記作品。もとはフランス民謡なのだそうだが、あまりに荒唐無稽な話なのでいくらおとぎ話とはいえびっくりする。

あらすじ。
ヒルのドレイクスティールは王様に貸したお金を返してもらうためにお城に向かう道すがら、退屈だ、という理由でついてきたキツネ、はしご、川の水、蜂というメンバーを自分の胃袋の中にしまう。
お城で王様に返済を要求するが、王様は返済が嫌で、ドレイクスティールを殺そうとする。そうすると胃袋からお供が出てきて、数々の攻撃を攻略し、王様を返り討ちにしてしまう。こうしてドレイクスティールは王座を奪取した、というお話。

お供についてきた面子のあまりの非人間性にびっくりするのだが、これはいったい何の隠喩だろうか。ヤマタノオロチが、川の隠喩でオロチを退治するとはすなわち治水のことであり、オロチの腹の中から出てきた草薙の剣は、川の砂鉄から鉄剣を作り出した、という意味であるが、同じようにフランスではきっと何かの意味があるのだろう。