斉藤さん

水曜の夜は、「相棒」「斉藤さん」と、見たいドラマが続いて楽しみだったが、どちらも終わってしまった。
「斉藤さん」は結局2回しか見ていないのだが、観月ありさは「ナースのお仕事」での馬鹿な役しか見ていなかったので、こういう役の姿を見るのは面白かった。
「正しいことは正しいし間違っていることは間違っている」とはっきり言うというキャラが「出る杭は打たれる」という社会とどのように折り合いをつけて生きていくのか。そういうテーマだと思っていたが、親の子に対する愛情みたいなのも絡んでいて、そこまではっきりはしなかった。
2回しか見ていないので何とも言えないが、「出る杭は打たれる」の打つ側の攻撃がしっかり描かれていたかどうかが疑問。斉藤さんのようなキャラが自分の思うままに振舞えて、しかもみんながそれに感化されていく、というほど物事はうまくは進まない。抵抗勢力に叩きのめされて、それでも信念を曲げずに生きていけるのかどうか、そういう部分に実存的な面白みがある。それがちゃんと描かれていたのかどうか。
原作となっている漫画を買ってまで読もうとは思っていないが、立ち読みできるような機会があるなら読んでみたい。