殺生

kabalah2006-09-26

日曜日に祖父が亡くなった。90歳過ぎていた。
働き始めてからはじめての忌引き休み。
祖父がいなくなったことで、本家と分家の境界がはっきりした。
葬式で、親戚たちの一般常識と気配りが問われる場面が多数あった。
一般常識があるほうが、もちろん葬式においては望ましいのだろうけれど、結局それはたいしたものではない、とも思った。
自分のいとこたちが、祖父の死に涙していることが不思議に感じられた。
自分も当然、可愛がってもらった思い出や、感謝することなどあるけれども、泣くような事態はどこにも存在しなかった。
子どもは我が物顔に走り回っていた。
妹が、昼食の場に入ってきたオニヤンマを、成仏し切れてない祖父の憑依体として捉えていたのは、考え方として新鮮だった。