時を惜しめと乙女たちに告ぐ

というキーワードで、ここにやってくる人が急に増えた理由は、と考えてみると、時期的にセンター試験に絡んでいるとしか思えない。原文はイギリスの古詩だから、英語の問題に使われたりしたのだろうか。
私がこの詩が好きなのは、刹那主義的なその内容が、実存的なあり方を軽く揶揄しているような、かつ本当にその一瞬を楽しまなければという、強い後悔の念を放っているような、そういう部分に惹かれたからだ。
お嫁に行くことだけが女性の最終目標で無いのは、今の時代明らかで、この詩はそういう点では時代錯誤だが、根本で言いたいことは、誰にでも通じるはずのことだ。
花の色が美しい期間はあっという間に過ぎ去る。せめてその一瞬を十分に楽しまなければ。