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困ったときの引用頼み。自分で何か考えていても、うまく形にならないとき。決して自分が言いたいことそのままではないけれど、違うことでもはっきりうまく示すことのできている文章で、自分に何かを示したくなる。今回の引用はそういう気持ちで始まりました。

1.人間は何のために生きているか
ぼく:ねえ、ペネトレ、人間って何のために生きているんだろう?たとえばお父さんを見ているとね、毎日毎日、仕事ばっかりしているけど、仕事ってお金を稼ぐためにするんでしょ?お金を稼ぐのはお金がないと生きていけないからだよね?お金がないと、食べるものや着るものも買えないし、いろんな娯楽もできないし……。でも、お父さんを見ていると、そういう、生きていくために必要だからやっているはずのことが、生きていくことそのものになっちゃっているような、なんだかへんな感じがするんだけど……。
ペネトレ:生きていくための手段であったはずのことに、生きていく時間の大半を使っちゃっているってことだね?でも、人生はね、目的と手段をはっきり分けることができないんだよ。手段であったはずのことが、いつのまにか人生の目的そのものになっちゃうってことこそが、人生の面白みなのさ。
ぼく:手段であったはずのことが目的そのものになっちゃう……?でも、その目的っていったいなんなの?人間は結局は何のために生きているの?
ペネトレ:結局は……遊ぶためさ。仕事をしてお金を稼ぐのも遊ぶためなんだけど、その仕事が生きていくことそのものになっちゃうのは、その仕事そのものが遊びになっちゃったってことなんだよ。それはちっともへんなことじゃなくて、とてもいいことなんだよ。
ぼく:人生の目的は遊ぶことだって言うの?世の中のためになるとか、なにかりっぱな仕事をするとか、そういうことじゃなくて?ただ遊ぶため?

基本的に同意できる内容。「仕事」が「遊び」になってしまうことが幸せなことだろうなあと思う。私においてはそれはそうなっていないし、今後もそうなる見込みはないけれど。私にとって「仕事」はあくまで生きていくための手段。したがってより効率の良い、つまり時給の良いあり方が望まれる。「遊び」はもっと別の部分で追求していくつもりでいる。第2節にて遊ぶということについての追加説明が行われるが、それはまた明日以降に。