積み重ねていく一年

クリスマスなど関係ないと書いたけど、昨日の休日は嫁と子ども行事っぽく過ごした。嫁は信仰心などかけらもなさそうに見えて、こういう行事ごとはちゃんとやっていこうとする。楽しめることはちゃんと利用しようというその姿勢は、良いものだと思って私は賛同するが、それは世間で騒がれるような形に従うものではなく、自分たちなりのやり方であってよい。
昨日は当直明けで引き継ぎなどしてると結局11時頃になった。ケーキを買って帰ると約束していたので、駅の高架下にある小さなケーキ屋でスポンジと生クリームとイチゴでできたケーキを買った。太陽が低い高さから照らす冬の光はまぶしく、風は冷たく、睡眠不足でふらふらしながら、ただ、片手にぶら下げたケーキの事がうれしかった。丸いケーキを買って帰る家が自分にはある。さまざまなうまくいかない事がたくさんあるし、このままではいけないこともたくさんある。けれどもこの丸いケーキを買って帰れる、帰る場所があることは、そのときの自分にはうれしいことだと実感できた。
こうして自分は父親になっていくのかな、とも思う。

今日からしばらくまた一人で暮らす。